システム保守の話

2023年6月25日SE雑記

ある取引先のシステム部から電話がありました・・

取引先システム部A 困ったような声で「WINDOWSの動作が遅く仕事できません。」

説明 ・・・ システムA君は移動してきて1年目で、その前は経理をやっていて、システムにもパソコンにも弱くどうしてシステム部への移動したのか分からない人物です。日本では全然畑が違う部署に異動するなんてよくある話ですが、専門性が必要となる部署で本人も希望したわけではないのに移動して苦情の嵐になり双方にとって不幸な話ですよ。

ベンダーA(私) 「一体どう状況なんですか?」

取引先システム部A 「WINDOWSが急に遅くなってマウスも反応が遅い状態なんです。業務担当者から仕事は進まないと苦情の嵐です」

ベンダーA(私) 簡単な話だったが当社のシステムの関係する範囲外らしい。「当社のシステムとは関係ないと思われますが・・・」

自分
自分

説明 ・・・ 通常はベンダーと取引先では保守範囲を決める契約書を交わしており、その範囲でしか当社としても動けないぐらいの事は分かっていると思うけどね。今回の場合、「WINDOWSが遅くなった」では当社のアプリが悪いとは言い切れず放置が通常で、良心なんて出して契約以外の事をして費用がかかり上司に怒られるのも嫌な話だしね。

取引先システム部A 「パソコンの導入やらOSの設定をした別のベンダー(例 ベンダーB)は、原因不明で導入しているアプリやら環境設定が悪いと言っている」

ベンダーA(私) 心の声(始まった・・・ また他社のせいにして自分たちが逃げる気なんだな)

説明 ・・・ この会社上場企業ながら言葉巧みに責任を逃げる事にかけてはシステムを作るよりも上手い。考えてみたらこんな会社だから上場して売り上げを上げられると思う。「お客様は神様です」なんて保守契約範囲外の事をしていたら保守費用を超えて赤字になってします。

ベンダーA(私) 「当社アプリが明確な原因である事を証明してもらわないと、僕にも何もできないですよ」 心の声(ごめんね・・・ 効率化して電話の対応件数も減らせと命令があったの・・・)

少し時間が経ち・・・

当社営業部部長 「新規案件の件でコンペ(競合との値引き合戦)で心証をよくするために、この件について対応してくれ」との話・・・・ サポートしていいのか、上司に聞いてみるで話は終わり

当社自分の上司 僕の所にすっ飛んできて「営業部長から聞いたが、なぜサポートしないんだ」

取引先システム部A「3日前に費用ももらわずにタダ働きするなと、言われていますけど・・・」

当社自分の上司 「そういう事は 臨機応変に対応するものだよ」(営業部部長から言われないと臨機応援にはならならないですよね。)

当社自分の上司 心の中で・・・ このレベルの人ではないと出世しないのかね・・・

取引先に出向いて

ベンダーA(私) 原因調査して「セキュリティーソフトが暴走していました。アップデートしたのでもう大丈夫ですよ」

取引先システム部A 「ありがとうございます 助かりました」

ベンダーA(私) 「XXXベンダーの担当者は、ログを見たらわかるようなことを、なぜ分からなかったのだろうね」

取引先システム部A 「多分新人さんでよく理解できてなかったのかも知れません。」

べンダーA(私) 「それなら、なぜ他のアプリのせいにしたのでしょうね」

取引先システム部A 「・・・・」

べンダーA(私) 心の中で・・・ 「さすがに人のせいにするのはプロ級の腕前の会社・・・」