暗黒のシステム部(障害編)

2023年6月26日SE雑記

大手食品会社の子会社でたった二人のシステム部が抱える問題を小説仕立てにしてみました。
その取引先は二人でシステムを365日稼働しています・・・・


システムのネットワーク障害が発生! 日曜日と言う事もあり、担当者に連絡つかずネットワーク
業者なども詳しい人間が不在で、復旧に時間がかかる。結局復旧に4時間、その後に得意先からのデーターなど取得してそれから作業していたので、結局7時間ぐらい遅れた作業になりました。

上層部が朝から騒がしいと思ったら、暇な役員や社長まで大騒ぎしていて午後から会議になりました。

午後から役員を交えて会議になったからそれまでに原因や経緯、復旧へのスケジュールまで説明してね

昨日障害で問題がないか確認しているので、明日にしてもらえないでしょうか?

上司への報告と言うのは最も重要な事で、それが出来ない部下は仕事ができない・・・・   ブツブツ・・・ ブツブツ・・

「たかだか課長レベルが説明してもいいだろうか・・・ 責任者と言えば管理部長(システム部は管理室に所属)となるけど、減点案件なのでどうでもいいらしい」

「どうせ報告したところで、基幹システムでさえ見たことのない上層部に報告しても、満足する結果が返ってくるわけではなく奴らの満足の為の会議になってしまう」

わかりました(シブシブ・・・)
(LOGや現在の状況を確認することなく、報告書を作成して役員の会議に参加)
(課長 ・・・ 基幹システムを止めない事が仕事だと思っているが、上層部は報告する事が仕事だと思っている)


社長   「当社はスーパーやコンビニ、外食産業など毎日発注に毎日出荷しているので、システムが停止したら本社から工場の出荷まで全ての業務が止まり会社の大損失になる! その重要度をわかっているのかね。今後の対策を検討するように」


課長(心の声) (2022年度の予算案提出時の事・・・・ 社長「システムは金食い虫だから1割は削減してくれ」と言ったのは社長ですよね。重要なのに予算は削減するんですね、会社とは矛盾で出来ているものですね(笑)

補足 システム部はコロナの影響で、在宅勤務に必要な稟議システム、出退勤システムとそれに伴う人事システムと立て続けに導入して、システム部は通常業務に加えて普通に忙しくなっている。確かに2・3千万の会社の出費になっているのはわかるけども、在宅勤務は本社からの命令で必須の仕事だったはずで金食い虫と言われても困る。各部署がシステム化によって仕事の減りましたが、その代わりシステムの重要度が上がったのに予算削減案なんて出させたのは貴方ですよね。


役員1  「今回は4時間も停止したおかげで、作業自体は5・6時間遅れて納品には間に合ったが、今回の様な事がないように対策を立ててくれ」


役員2  「お金はないからね」


役員3  「効率を考えてシステムが止まると言う事は考えられないのでしっかりと頼むよ」


その他  「ガヤガヤ・・・・」


課長(心の声)(金もかけずに24時間365日稼働できるシステムが出来るのなら、マイクロフトに売りに行って億万長者になっているよ。考えてもいいかもしれない! 思いつけば一生遊んでくれる金が手に入るわけだね(笑))24時間365日稼働安定稼働できるシステムが出来たとしても、価値の分からない上層部ではしょうがない。これを「猫に小判」と言います。


社長・役員 「ガヤガヤ・・・・」
社長・役員 結局システム管理が悪いと言う事で落ち着く


役員1 「問題はあったがシステム運用が悪い面が多いのではないかね。本社への報告する案件だね。」
役員2 「本社への報告資料を作って、対応方法も明記しなさい」
課長  「本社システム部から障害原因が分かったとの知らせで、元になった原因は本社のネット機器の故障です」 ※子会社は本社のネットワークを利用しています。


社長・役員 「ガヤガヤ・・・・」
社長・役員 「今回の事は、大きな問題ではないのではない????」
       (子会社の出向組 ・・・ 社長・役員)


社長・役員 「ガヤガヤ・・・・」
      (本社が悪いとは言えず屁理屈を言い出す)

社長・役員 「ガヤガヤ・・・・」
      (この件はうやむやになる・・・・)

社長・役員 「会議はこれで終了」
課長(心の声)「ここまで手のひら返しが出来るから出世できるのかもしれない」・・・ 僕には無理だから、仕事以外で人生を楽しもう。